先日、直木賞と芥川賞の発表がありました。
直木賞は荻原浩(おぎわら・ひろし)さんの「海の見える理髪店」(集英社)。
芥川賞は村田沙耶香(むらた・さやか)さんの「コンビニ人間」(文學界6月号)でした。
いずれも、出版社のクレジットが入っているのは、この賞が未発表作品ではなく、発表済み作品の中から
選ばれることを意味しています。
以前は両方とも無名・新人作家が受ける賞でしたが、直木賞は現在では中堅・古手作家から選ばれるようになりました。
前置きはここまでにして、本題に入ります。
以前、このコーナーでご紹介した企画(商業)出版チャレンジVOL.2は、残念ながら、実を結ぶことはありませんでした。
「企画出版」という高いハードル、「純文学」という高い壁。いずれも、突破するには力不足でした。
しかし、著者の熱い気持ちは冷めることなく、「自費出版」という形でこの企画は進んでいくことになりました。
苦節一年を経て、来月上旬にいよいよ発刊を迎えます。
タイトルは、「美智子-その愛と背信」(東洋出版刊)です。
著者は、永年地元山口市で司法書士として活躍されながら、一方作家としても、数々の作品を
発表し続けてきた 原田修司(はらだ しゅうじ)さんです。
弊社も企画調整、編集協力という形で、この発刊のお手伝いをいたしました。