この歳(54歳)になると、テレビ番組が本当につまらなくなります。定期的に見るものといえば、
1.ニュース
2.笑点(BS特番含む)
3.ゴルフ(春から秋はメージャーリーグ)
くらいのもの。
但し、BSでたまにイレギュラーで放送される「刑事コロンボ」は別格中の別格!"とっておき"の一つです。
ロス市警の警部(つまり幹部)であるコロンボ刑事。見てくれは最悪(毎度おなじみの買い替えのないスーツ、よれよれのレインコート)
なのですが、完全犯罪をもくろむ社会的地位の高い犯人をちょっとした糸口から、追い詰めていきます。
安葉巻をぷかぷかさせながら、事件現場に現れるコロンボ刑事は、よく一般人と間違われ、警官から現場入りを拒まれたりします。
同じ管内でそんなに勘違いがあるわけない!と思いながらも、ついつい笑いながら見てしまいます。
葉巻と並んでトレードマークなのがポンコツの「プジョー403」。一応カブリオレ(オープンカーにもなるタイプ)なのですが
キズや汚れが多く、異音もたびたびの整備不良車です。ある回では、スクラップに持ってきたクルマと勘違いされたほどです。
さて、このドラマのあらすじですが、豪華な屋敷に住むゲストスターが高級車に乗って輝きを放ちながら登場し、殺人を犯していく
ストーリーは、ほとんど毎回一緒なのですが、なぜか見入ってしまうのは弱者(コロンボ)が強者(犯人:社会的に地位の高い人)の嘘を
理詰めで暴いていくところに快感を感じるからでしょうか。"アンチ巨人"と同じ感覚かもしれません。
ところで、69話ものドラマが展開された「刑事コロンボ」ですが、なかには珠玉とも言える名作が多数あります。
詳しくは次回に譲るとして、今回はある回のストーリーがなぜか日本のある事件とつながっているように感じたので、
書いてみます。
27話の「逆転の構図」では、プロ写真家の主人公(ポール・ガレスコ)が口うるさい妻を殺害し、それを別人の犯行と見せるため、いろいろと
細工をしていくのですが、犯人と主張する知人と待ち合わせをしたスクラップ工場での1シーン。犯人に足を撃たれたので、その犯人を射殺したと
正当防衛を主張する主人公ですが、実は知人を犯人に見せかけて射殺し、自分の足を自分で撃ったのでした。
→→→→→→→→続きは次回に。